人格形成期である0-5 歳の子どもたちにとっては、より多くの大人と触れ合うことが大切であると言われてます.近年問題になっている物騒な事件をうけ、教育保育施設は閉じた方向にむかっていますが、それが子どもと地域の関係を遠ざけている要因にもなっていると考えました.安心安全を確保しつつ、いかに保育園を開いていけるかについて考えることは子どもにとっても地域にとっても重要な課題だと思います.保育園の一部をまちに開くことでまちに対しての繋がりを生むきっかけをつく、地域の人のコミュニティの場として機能する保育園を目指しました.

さいたま市の住宅街に建つ認可保育所.
ハウスメーカーの建物の内装設計を行いました.
これから増えていく園児の持ち物や作品が際立つようにシンプルな内装を心掛けました.

安曇野市の小規模保育事業所.
預かり定員が19名のため、市の認可上は小規模という扱いですが、ゆったりとした面積を確保し、明るく眺めのいい保育所.
景観や建物プロポーションに配慮し建物高さを抑える一方、屋根の構造材をあらわしとすることで圧迫感のない保育室としました.

名古屋市北区志賀本通に位置する認可保育園.
目抜き通りに面した保育園のため、一見すると保育園と分からないような印象を与えることを意識しました.